インターネット専門古書店

アルミ堂書店

創業2008年7月6日 

オレはヒマな時はマンガを見る

マンガには夢があるから

トップページ商品カテゴリお支払・配送について運営者の紹介新着情報お問い合わせ会員登録カートの中
商品カテゴリ
商品検索
キーワード
価格範囲
円〜
会員専用ページ
メールアドレス
パスワード

ネットショップ・オーナー
国文学 > 吉川幸次郎 > 文弱の価値 著者/吉川幸次郎
商品詳細

文弱の価値 著者/吉川幸次郎


 著者、最晩年、というか最後の雑文集。雑文集だからといって、ゆめゆめ莫迦にするなかれ。むしろ、雑文集にこそ、その著者の力量の差は出るものである。そして、最晩年の作だけに、齢を重ねたもの独特のある種のひょう味の滲んでいるのも、一種の味わいどころである。ちょっと、陸遊を思わせるところがある。

 

 集中、読みどころは表題にもなった「文弱の価値」、「文学批評家としての銭謙益」、「杜蹟行」などであろうが、私には巻末の「一九七七年読書アンケート」などがおもしろい。「みすず」という雑誌のアンケートに答えたものであろうが、その年、印象に残った読書の短評が書かれている。

 

 うち、平田篤胤全集の評、これは面白いので全文を載せると、

 「新版のそれをある人から貰っているのを、だいぶ読み、立木も瓦も屋根も障子も畳も吹きとばしてゆく台風が、それなりにもつ快感のようなものを感じる。当時の儒者は名も知らなかったであろう漢籍、たとえば緯書なども利用している。キョウテイアン(人名、パソコンにはない漢字使用)など中国のいわゆる今文家が、大げさな議論好きなのと、相い謀らずして同時代人だが、規模は彼の方が大きそうだ。」

 

 その次の、藤岡作太郎 国文学全史 平安朝篇 と 津田左右吉 文学に現はれたる我が国民思想の研究 の評、

 「近ごろ前者は講談社学術文庫、後者は岩波文庫へはいったのを、はじめて読み、いずれもさすがと感じる。ただし全部を読了していない。」

 最後の一行に津田左右吉への批判を感じるのは私だけではあるまい。

 

 この本自体は、前の所有者の保管方法が良かった、というかおそらくほとんど読んでいない為に、状態は非常に良いです。ただし、鉛筆による名前の書き込みを消した跡あり。箱、帯には汚れ破れ等あり。筑摩書房1982.8新刊案内とアンケート葉書も同封してあります。


商品番号 吉−1
商品名 文弱の価値 著者/吉川幸次郎
定価 2,500円
販売価格 4,000円
税別価格 3,810円
出版社/出版年/刷/状態 筑摩書房/昭和57年8月20日/第一刷/やや破れあり
送料区分 送料別
配送タイプ 普通
在庫

数量: